スマホVRはもうおすすめは出来ません。【スマホVRのこれから】

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こんにちは、LLENN(@LLENNblog)です!

 

今回は一つ、VRについて書いていこうと思います。

 

近年大きな広がりと期待を見せているVR市場、その繁栄の陰で、ひっそりと幕を閉じようとしている存在があるのをご存じでしょうか?

 

それは、スマートフォンを使用したVRゴーグル、通称「スマホVR」です。

 

タイトルにもある通り、正直これはもうおすすめ出来ないものになりました。

 

今回の記事では、スマホVRとハイエンドなHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を両方所有している筆者が、

 

スマホVRが終焉に向かいつつある理由

 

その先にあるVR市場

 

を書いていきます。

 

※最初に断っておきますが、筆者はスマホVRがあくまでもVRの入門向けであることは理解しています。

 

 

スマホVRが終焉に向かいつつある理由

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スマホVRが終焉に向かっているのは、

 

手軽さによる差別化の限界

体験の質の低さ

コンテンツの限界

 

という3つの理由が挙げられます。

 

それぞれ紐解いていきましょう。

手軽さによる差別化の限界

1つ目に挙げられるのが、「手軽さによる差別化の限界」です。

 

これは、他のVR機器がスマホVR並かそれ以上に手軽になっているという意味です。

 

スマホVRの手軽さは、何と言ってもスマホを専用のゴーグルに挿すだけで体験を始められる、という点にあります。

 

Bluetooth接続のコントローラーを使えば、体験中もスマホを外すことなく画面操作を行うことが出来るので、体験がコンパクトにまとまるのです。

 

ですが2018年、この利便性というセールスポイントに覆い被さるように登場したVRHMDが登場しました。それは、「Oculus Go」です。

 

これまでのようにPCと接続する必要はなく、スイッチを押して起動するだけでそれ単体でVR空間に入ることが出来るという簡易さから、世界中で大ヒットしました。

 

この2万円ほどのVRヘッドセットがあれば、私たちは面倒なセットアップをすることなく、VRを体験できるのです。

 

その後の2019年には、同じくPC不要で動作し、しかも体の移動を検知可能な6Dofの自由度を備えたHMD「Oculus Quest」が登場し、280億円以上の大ヒットを記録しました。

 

これらの動きからも、これまでのPC接続必須のVRヘッドセットから、徐々にそれ単体で動作するスタンドアローン型のヘッドセットに移行していくことは間違いないので、スマホVRの存在意義が薄れてしまいます。

 

体験の質の低さ

2つ目に挙げられる理由が、「体験の質の低さ」です。

 

スマホVRと万単位のVRヘッドセットでは、数字で表される以上に没入感が違います。

 

前者での体験は、あくまで「ゴーグル越しに3D映像を見ている」という感覚なのに対して、後者のヘッドセットが見せてくれるのは、「自分の目を通じて体験している視界」に等しいものです。

 

例えば、視野角を110度と謳っている「Canbor VR」というVRゴーグルと、100度と言われている「Oculus Quest」を実際に被って比較すると、見え方に雲泥の差があります。数値上は前者が勝っていても、実際の見え方は圧倒的に後者の方が広いです。

 

スマホVRの視野角が狭く感じるのは、画面が少し遠すぎることに依ります。もう少し画面とレンズを近づけることが出来るなら、体験は幾分良質なものになるでしょう。

 

正直、スマホVRは、「VRのようなもの」を見せているに過ぎません。360度自分の動きに合わせて動く映像を見たいだけなら十分ですが、VR体験そのものとしての質は低いと言わざるを得ません。

 

入門用以外に使うには物足りなさすぎます。

 

コンテンツ量の限界

3つ目の理由は、「コンテンツ量の限界」です。

 

VRを体験できるスマートフォンアプリの数はかなり少なく、長時間VRを楽しむ、という用途で使用することは難しいのです。

 

詳しくは後述しますが、Googleでさえ、スマホVRにおけるゲームなどのコンテンツの拡充には消極的です。端末内のVR動画にアクセス出来るホームアプリ等はありますが、遊ぶことを想定したゲームアプリのラインナップは貧弱です。

 

ここで根本に立ち返りましょう、そもそもスマホVRゴーグルの主な用途は、「動画を見ること」です。なので、ゲームのコンテンツが少ないことはむしろ当然と言えます。

 

「Oculus Goだってゲームは少ないじゃないか」と反論される方もいるかもしれません。確かに、Oculus GoもスマホVRと同様に動画視聴を前提に開発されているので、ゲームタイトルは充実しているとは全くもって言えません。

 

しかし、これら2つの機器は用途が同じでありながら、没入感が全く異なります。Goは自由度を除きQuestとほぼ変わらない体験が可能なので、スマホVRは置いていきぼりになってしまいます。

 

値段に差はあれど、「動画視聴」という目的ですら、スマホVRは高性能ヘッドセットに引けを取っているのです。

 

まとめると、ゲームもほぼ出来ない、動画視聴はOculus Goという最適解が存在する、という点で、スマホVRはその用途を失ってしまったということになります。

 

VR市場のこれから

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ここまでは、スマホVRが徐々にその市場を失いつつあるということを述べてきましたが、VRそのものが終わったということではありません。

 

見捨てられたスマホVRゴーグル

www.itmedia.co.jp

この記事は、Googleが提供していたスマホVRゴーグルの「Daydream View」が終焉を迎えたことを述べています。思ったよりもユーザーに定着しなかったことが理由であるそうです。

 

Googleは、VR事業を縮小し、代わりにシェアを獲得できそうなARに力を入れています。

 

www.moguravr.com

こちらの記事は、OculusによるGalaxyスマホ専用ゴーグル「Gear VR」のサービスが終了したことを書いたものです。こちらも同様の理由だそうですが、正直Gear VRは、スマホVRの中で好評であったように感じていたのは筆者だけなのでしょうか?

 

とにかく、OculusのようなVRの先導的存在がスマホVRを見捨てたというのは、すなわち終焉を意味します。これらの決定は、現状維持はあっても発展は望めないというスマホVRの未来を規定してしまいました。

 

新たなる先導役

ですが、それらに変わって「Oculus Quest」を代表とした(6Dof対応の)スタンドアローン型VRヘッドセットがこれからの市場を牽引していくことになります。既にOculus社はQuestの様々な機能強化を進めており、一般のPCVRですら手の届かない地点まで到達しています。 

 

Oculus Questの280億円を超える爆発的な売上は、スタンドアローン型ヘッドセットへの期待が十分に高く、また満足度の高い体験が可能なことを物語っており、今後も、これに倣ったヘッドセットが登場してくることは間違いありません。

 

筆者個人としても、3千円のスマホVRと、2万円のOculus Goなら値段差を加味しても後者をおすすめしたいと感じます。Questユーザーで、Goでどのような体験が出来るかは大体分かった上でのお話です。

 

これからスマホVRが生き残りそうな用途としては

 

お試しとしてのVR体験

 

VRに万単位の支出はできない層の動画視聴用

 

のようなものに留まるでしょう、必然的に市場は小規模になります。

 

入門機としてのポジションは、Oculus Goに取って代わられつつあるため、実質後者のみとも言えます。

 

最後になりますが、筆者はスマホVRに何か嫌な思い出があって毛嫌いしているといったことは全くありません。あくまで両方を保有し、使用した上で感じた内容です。

 

これからのVR市場の発展を願い、本記事の締めくくりとさせて頂きます。最後までお読み頂きありがとうございました。

 

以上、LLENN(@LLENNblog)がお送りしました!